思想関連書籍を約600冊　引越整理　埼玉県川口市栄

買取品詳細

スタッフから一言

今回のお客様のお住まいは埼玉県川口市でした。同じ川口市内に当店がありますので、少し早い時間帯からの予約案内が出来ました。こちらのお客様はお引越しするので、荷物を少しでも減らしたいという事で当店に連絡したそうです。本の内容は思想哲学書が中心で、600冊程ありました。お客様の希望は出来る限り本を減らしたいという事でしたので、当店も頑張らせて貰いました。600冊は確かに多い量ですが、普段から大量の本を扱っている古本担当のスタッフが対応しましたので、午前から始めてお昼過ぎには全ての作業が終わりました。本が一気になくなったので、引っ越しの準備も進めやすくなったとお客様にも喜んで貰えましたよ。

日本の思想家の西田幾多郎とは

西田幾多郎は、日本を代表する哲学者の一人で、京都学派の創始者としても知られています。彼が確立した「西田哲学」というオリジナルの思想は、「純粋経験」に基づいた「真実在」の探究を通じ、西洋哲学にも多大なる影響を与えました。そのような日本哲学界の巨人である西田幾多郎は、明治維新からわずか2年後の1870年に現在の石川県かほく市にあたる加賀国に生まれ、苦難に満ちた波乱万丈の生涯を送りました。若い頃には家族との死別や学歴を理由とした差別に苦しんだほか、父が手掛けていた事業に失敗して破産してしまうなど、数多くの困難に直面しています。そのような境遇に耐えて苦学の末に進学した東京帝国大学において哲学を学んだ後は、郷里に戻って教師となり、さらにその後に京都大学の教授に着任して後進となる多くの哲学者を育てたのです。加えて、1911年に発表された「善の研究』」や1933年に発表された「哲学の根本問題」といった著書も多く手掛け、日本の哲学界に大いなる足跡を残しました。