館山市　こぶし文庫、青土社等、300冊程の哲学関連本の依頼

買取品詳細

スタッフから一言

「くじら堂」のスタッフSです。

先程、千葉県館山市にお住いのお客様からお問い合わせがあり、「世界史の哲学」等、哲学関連本を約300冊を当店に宅配で送って頂き、拝見させて頂きました。

送って頂いた書籍には様々な哲学書がありました。哲学書だけでこんなにも色んな出版社から出しているんだと改めて知りました。

今の時代、本はネットで読めてしまう物も多いです。特に漫画や小説はスマホ等で簡単に読めてしまいます。そうすると中古ではなかなか値段が付きにくいジャンルになります。そんな中、同じ本でも専門書はあまりネットで公開する物も少ない影響で、今も本としての需要があります。今回お譲り頂いた本もそんな専門書のひとつです。思想・哲学はあまりメジャーなジャンルではない印象ですが、実は本を集めていた人は結構います。でも、やはり集めていた人は高齢の方が多いようで、ご本人様がいなくなると読む人はいないけどずっと家に置いてある、という人達も多いようです。特に思想哲学は難しい内容という認識が強いのか、気軽に読もうとは中々思えないジャンルですよね。しかし世界的に見ても哲学の歴史はとても長く、政治にも関わる哲学者もたくさんいます。正直その考え方をいちから聞いていると、ややこしく考えているなぁと面倒に思えます。実際に有名な哲学者が当時考えていたことを周りの人たちに話しても、よくわからないと避けられていた人もいたようです。しかし、今はそんなややこしい内容もわかりやすい例えや見やすいイラスト・漫画等で解説してくれる本もたくさんあります。読んでみると意外と引き込まれる本もありました。難しい、知らないジャンルだと敬遠しないで一度読んでみるのも面白いと思いますよ。

日本の哲学者「中村雄二郎」とは

中村雄二郎は西洋の哲学を基盤に文化や芸術、言語など様々な分野を幅広く論じた哲学者です。
大正14年10月13日に東京で生まれた中村雄二郎は、ラジオ番組のプロデューサーを経て大学の教授になります。
知の範型を作って独自の哲学を展開し、フランス哲学を起点に様々な領域で活発な活動を行います。
ベストセラーを含む数多くの作品を執筆し、著書は試験問題や教科書でも取り上げられます。
中村雄二郎は共通感覚論を発表し、パラダイム論を身体論の視点で捉え直しています。
出版とインターネットの融合にも積極的に取り組み、中村雄二郎とゲストの議論をインターネット上に公開します。
議論をWEB上に公開して閲覧者からの意見を集め、音声ファイルや画像ファイルを含む書籍を21世紀のキーワードシリーズで出版して注目を集めます。
2度の大病を経て東京で平穏に暮らしますが高齢のため外部に出る情報が少なくなり、2017年8月に老衰のため亡くなります。

日本にも有名な哲学者がたくさんいたんですね。